薄紫色の香り高い桐の花が、ここ下野国安蘇の山々に咲きつづけています。交通不便なその昔、田沼の地は、東北地方と江戸の中間地点にあり北の雪国から桐を集め、市場である春日部、江戸の消費地へ送り出す重要な地点となっておりました。
このようなこともあり田沼では、女の子が生まれると桐の苗木を植え、娘の成長と共に桐の木も大きくなり、総桐タンスの美しさと、娘の晴れ姿と二重の喜びがあったそうです。
このような意味もあり、田沼町の町木は桐の木となっています。
桐芸品のよさは、やさしい木肌と手のぬくもりのある、日本人にぴったりあった貴重な品々です。日本の風土にあった桐の素材は
重要文化財の保存やタンスや下駄と日用品に巾広く使用されています。歴史と共に今も生き続け、我が国の伝統産業に数えられるようになりました。
[事業の概要]
桐専門店